2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

共同社会と競走社会

テェンニエスの「ゲマインシャフトとゲゼルシャフト」は「共同社会と機能社会」と訳されることが多いようだが、共同社会はいいとして、学問的にはともかく、現実的には「競走社会」というのが実感がある。 それはともかくーー共同社会が家族的とか地域的などの感覚…

性別役割分担の必要性

単純化しすぎるところはあるが、すくなくとも政治家と軍人は、すべて女がなるほうがよい。この二つの職業は、基本的には必要悪なものだ。権力と暴力=政治と戦争という、本来ないにこしたことがないほうがいいものである。それでも必要性や一種の必要悪のよう…

プーチンは男だから戦争をした

プーチンが戦争をしたということは、男が戦争をしたということだ。戦争をした者の性別がたまたま男だったのではない。 男が政治家であるかぎり、また男が軍人であるかぎり、戦争はかならず起こる。もちろん男が首脳の国がみな戦争をするわけでもなく、軍人の…

最初の権威主義の出逢い「鼻」

「鼻」といっても芥川でなくゴーゴリーのほうだ。小学校を卒業して間もなく中学に入学する頃だった。 ジュニア版のゴーゴリー「鼻」を読んだ。主人公は役人だが8等官という階級だった。私はよくわからなかったが、その主人公は自分が少佐と呼ばれることをコノン…

政治家と自衛官を全て女性にせよ

ものごと「絶対」ということはないにせよ、たぶん一般的に男のほうが女よりも「暴力性」「破壊衝動」「闘争本能」「競争意識」「権力志向」「支配欲求」といったことは強いと思う。 いまはとくにプーチン大統領の暴力性や権威主義のことが世間でいわれるが、ーーこれが仮に…

「かわいい」と「かっこいい」

とくに子供の場合だが、人やモノやものごとにたいする肯定的な表現で、女の子からは「かわいい」という言葉を聞くように思うし、男の子からは「かっこいい」が聞かれると思う。 「かわいい」は、たとえば人形や赤ちゃん、花や愛玩的な動物などにたいしてなど、その…

ウクライナ支援と軍事支援

ウクライナは軍事支援を求めている。ウクライナの立場としては当然だろうと思う。 しかし軍事支援とは同時に、戦争を長引かせることに通じることもたしかだろう。 軍事支援というのは、いまのところ、武器供与と義勇兵による参加だろう。これに傭兵が加えら…

プーチンの乱暴な軍改革

これは素人が書く、なんの根拠もない無責任な文章だ。ただの妄想と思われて全くかまわないし、じっさい妄想かもしれない。ただ私は、なぜか自分でも判らないが、そのように感じる、思うから思うと書くだけだ。 ウクライナ侵攻は、プーチンのロシア軍改革が目…

ウクライナ戦争は代理戦争だ

状況や時代は違っても、ウクライナ戦争は代理戦争だ。それは米ソ冷戦時代のベトナムに似ている。 自由と民主主義を守るためにウクライナは戦っている。そしておそらくウクライナはその目的を達する可能性は大きいと思う。それは大国といえども、容易に侵略を…

戦争報道は武器展示会ではない

マスメディアやSNSのウクライナの戦争報道に、やたら武器の映像や画像、あるいは武器の説明などが多い。すくなくともそれが目立っている気がする。しかし戦争報道は、武器展示会場ではない。傲然とした戦車の姿、戦闘用ドローンの説明や解説…戦争だから武器…

武器支援の疑問

一般的に紛争国に対する武器の支援というものは慎重な問題だ。紛争当事国の片方に肩入れすることは政治的中立の方針からすると問題がある。また明らかに片側の国や集団が被害を一方的に受けていると確認できた場合に、各国の判断で武器供与をおこなうことを…

戦争してる場合でない

戦争をする国は、よほど暇か、忙し過ぎて頭がへんになっているか…たいていそのどちらかだと思う。 ふつうに考えれば、人は日常を過ごすのに精一杯で、たいていはそれ以上の余裕はない。忙しくて大変なことは、ふつう時間が足りないことだ。次に体力的な疲労…

プーチンの言動に振り回されるな

プーチンの言動に、いちいち振り回されてはいけない。プーチンは思っている以上に、はるかにしたたかだ。気が動転している、計算違い、部下からも見放されている…みな演出で演技だ。彼は何もかも承知の上だ。 装備も訓練もお粗末な軍を彼は承知で使い、それ…

武器供与に複雑な思い

いまもテレビの報道番組で、ドイツが戦車や歩兵用の戦闘車両などを、積極的にウクライナに供与すべきだということでドイツ国内が揺れていると伝えられている。 ロシア軍の攻撃に対抗するため、ウクライナに武器供与をもっとすべきだというのは、一見もっとも…

時代と社会の転換点に

ずっと昔から戦争はおこなわれている。独裁者による抑圧も、世の中にある差別も、民族や宗教の紛争も、経済の仕組みが生む貧困も、そしてそれらのことによってもたらされる飢餓と暴力や難民の流出もーーこれらのことは、なにも今回のウクライナに関して生じ…

プーチンの狙い

プーチン大統領は何を考えているのだろう?軍事も政治も素人の自分には解らない。解らないが素人なりの感覚はある。 ウクライナの東部・南部を掌握して、事実上の領土割譲をしようとしているのだろう。目的は軍事的に国際社会で優位になるためだと思う。その…

ロシアの敗北

予想はしていたが、これほどロシア軍が弱いとは思わなかった。しかしウクライナにとっては、せめてもの「不幸中の幸い」だというべきだ。もちろん、どんなに脆弱な軍隊であろうと、侵略されれば必ず人命が奪われ、破壊が生ずる。ただそれでもロシア軍が当初に…

帝国主義復活は男の悪あがき

ロシアの侵略戦争は、プーチンの帝国主義復活であるという批判がマスメディアに現れてきた。その通りだと思う。時代錯誤なことは確かだ。しかしなぜ今さら時代錯誤な行為をするのだろうか?思うに、男の悪あがきだと思う。ジェンダーのことが世間で真剣に課…

帝国主義と非暴力

帝国主義時代末期に現れその効果が証明されたのが、当時のイギリス領インドで為された非暴力抵抗運動によって成し遂げられたインド独立だった。 現在進行中のウクライナとロシアによる戦争の場合は、戦争が継続中なのだから、ロシアの侵略に対する対応に関し…

戦争は男の犯罪

戦争は男が欲し、男がする。女も戦争に賛成したり同意することはある。女も積極的に戦争に参加したり、ときには戦争を指導することもある。それは女が男になっているときだ。本質的には、戦争は男にしかできない。ではこういう言い方もできるだろう。「戦争は…

政治的「無関心」こそ正しい

プーチンの悪口を言いたくない。 プーチンは悪いことをしている。その意味では、彼はたしかに「悪い」。だが政治家は、みな悪い。それはプーチンだけではない。政治と暴力がある限り悪はなくならない。 結果的にプーチンのしていることが最悪だとして、そして…

「守りたいもの」を考える

戦争そのものが悪だということは、それを一般論としては多くの人が思うことかもしれない。ただ、それぞれの国や国民、民族、思想や宗教、そして最終的には個人のことになるのであろう。もちろん、時代によっても違いは大きいだろう。 昔あるジャーナリストの…

第九条と不安

九条は二つの意味で「不安」を持たせ続けている。 1つは「改憲されて自衛隊が正規軍になってしまうのではないか」という不安であり、もう1つは「現行憲法のままでは日本の安全を守れない」という不安だ。いずれも、1950年代のなかば頃から現在に至るまで、おおよそ…

安全保障という欺瞞

ロシアは大変なことをしてくれた。時代遅れの帝国主義のような真似ごとをした。これでまた世界は、安全保障という名の軍事力を中心にした政策や外交になっていく。タカ派のトランプ大統領が敗れ、それじたいは問題であるがコロナのことで世界的にはみなが協…

プーチンいじめ

国際社会とメディア報道は、こぞってプーチンに対して批判を続けている。プーチンが悪いのだから仕方なく、 当然だと思う。プーチンがいじめっ子でウクライナがいじめられっ子だとすれば、ほかの子供達や生徒会、あるいは先生やPTAや隣近所など…ようするにそ…

ロシアの核兵器使用を挑発するマスメディア

マスメディアはロシアの核兵器使用を危惧する報道をしている。これはロシアに核兵器を使わせたいからだ。そういった報道じたいが、ロシアを刺激し、ロシアに核兵器使用の機会を与えているのだ。核兵器使用のメディア報道によって、核兵器使用という可能性が…

世界軍国主義の始まり

ウクライナ=ロシア戦争によって、世界は安全保障を重視し、とくにNATOを中心に軍事力に頼る傾向を示している。ロシアが、かつての西欧による帝国主義を復活させようとするのに対抗するように、西側諸国は軍国主義の復活の方向に舵をとったようである。 日本…

自民党は天皇である

自民党は天皇に等しい。それも旧憲法の天皇に近い存在だ。もっといえば、戦前の天皇の権威と権力に議会や官僚などの支持・協力が加わった総括的社会集団体制だといえる。 政権党は自民党に決まっていて、選挙は自民党に対する信任投票である。これはなかばセ…

政治は人間の病気である

政治は最も人間らしい性癖である。 政治家になる人間は、最も下品だが頭は良い。勝つことだけに突出した能力を発揮し、それ以外の人間性はすべて退化している。それは男の性質が最も集約した姿である。 プーチン大統領のことを人間として悪られく言うのは正…

三島由紀夫の甘さ

三島由紀夫が自衛隊にクーデターを起こさせようとして失敗したのは当然のことだ。そして三島自身がそれを予想していたことだ。ただ、三島があれほど動揺し失望したのは、そうはいっても、自衛官たちが、あそこまで不まじめで無気力、罵声の連打を浴びせると…