性別役割分担の必要性

純化しすぎるところはあるが、すくなくとも政治家と軍人は、すべて女がなるほうがよい。この二つの職業は、基本的には必要悪なものだ。権力と暴力=政治と戦争という、本来ないにこしたことがないほうがいいものである。それでも必要性や一種の必要悪のようなことであるならば、それは根本には男が欲するものが原点である。それを社会の中から急に全面的になくそうとしても、おそらく不可能だろう。それならば、まだしも可能性の大きいことは、それを男から女へと役割分担することだと思う。
判りやすい例でいえば、ワイドショーで、政権や政局などの政治的な話題、安全保障や国際関係などの戦争や軍事力のことの話題、おもにこの二つを中心に取り上げる番組は「男」の本能・欲求・興味を基盤にしたものだ。それが視聴者の多数が女であったとしても、視聴の時間帯や出演するタレントや司会者等のことなどで影響している結果であり、基本的には「男的」な課題や関心のことである。基本的にそれらは、愛・いのち・生活とは反する。政界や安全保障は、基本的には権力と軍事のことであり、それは闘争と優劣と支配である。どんなにキレイゴトをいってもかわらない。
政治は本能でやるのがいい。男は理屈っぽいから相応しくない。また戦争は理性でするものだ。だから闘いそのものを欲し、しかもそこに大義名分とゲーム感覚の楽しさを求める男は、それに相応しくない。
女だけが選挙権をもち、女だけが政治家になる。軍人もすべて女がなり、軍に関する組織や予算、もちろん作戦などもすべて女がする。男はいっさい政治と戦争に関わらない。
すくなくとも現在よりは社会がうまくいくのではないかと思う。