プーチンは男だから戦争をした

プーチンが戦争をしたということは、男が戦争をしたということだ。戦争をした者の性別がたまたま男だったのではない。
男が政治家であるかぎり、また男が軍人であるかぎり、戦争はかならず起こる。もちろん男が首脳の国がみな戦争をするわけでもなく、軍人の大半が男である軍隊が必ず暴走するわけでもない。だがそれはその環境がそうさせないだけで、潜在的に男は戦争をやりたがっている。
バイデン大統領も戦争を道具にして、ロシアの消耗を求めている。ゼレンスキー大統領は、自衛ということで、やはり戦争をしている。これらのことはすべて、正しさや利害などに関係なく戦いを求める男の本能的な衝動の表れだ。それがどんなに条理から正しいものであっても、それがどれほど利害や必要性を理由にしていても、あるいはそれが利他的な愛であろうと、たたかいというそれじたいに歓びや躍動感や「やりがい」のようなものを感じてしまう。これは男独自の本能だ。
だから暴力と権力ーーその代表的な戦争と政治、それらを男から女に移譲することが必要なのだ。そうなってももちろん全てがうまくいくわけではないだろうが、しかしいまよりはよくなるのではないかと思う。