武器供与に複雑な思い

いまもテレビの報道番組で、ドイツが戦車や歩兵用の戦闘車両などを、積極的にウクライナに供与すべきだということでドイツ国内が揺れていると伝えられている。
ロシア軍の攻撃に対抗するため、ウクライナに武器供与をもっとすべきだというのは、一見もっともだという感じを与える。だが、それは一面では、それは戦闘をさらに長引かせるということだ。だからといってウクライナに負けてほしいなどとは言わない。それはそうだが、しかし武器や兵力のことだけでものごとを論じ主張することは、けっきょくは、いつまでも死傷者を出し続けていくことを意味する。いずれは停戦になるであろうし、またそうなってくれなければ困るのだが…それでも戦闘が長引き激しくなるのは問題だと思う。
ロシア軍の勢いを止めよう弱めようということもわかるが、それよりもっと大切なのは、少しでも早く戦闘をやめることではないだろうか。それには難しい問題はあるだろうが、まずは、たとえそれが一時的にであったとしても、とにかく停戦することだと思う。戦略的なこととか政治的な問題の難しさはあるのだろう。先のことも正直わからない。しかしそれでも、人命の奪われること、破壊や戦闘が続いていること、それをやめることこそが最大の急務ではないだろうか?
武器供与に、なにがなんでも反対とは言わない。しかし、それ以上に早く停戦をして戦闘を中止することのほうが大切だと思う。すくなくとも私はそう思う。一刻も早く停戦をしてほしい。