2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

再び戦争放棄を思う

ウクライナとロシアの交渉が少しでも明るい兆しが見えてきたことが喜ばしい。ここまで辿り着けたのは、ウクライナの粘り強い抵抗と国際社会の連帯が大きいことは言うまでもない。それを前提にして、あらためて戦争放棄ということを考えたい。 戦争放棄は、国…

侵略と抵抗について

ロシアの武力侵攻に対するウクライナの抵抗は、全般に正規軍と非正規軍とによる、主として武力によるものだ。結果は当然、戦争になり多くの犠牲者を出し続けている。非はもちろんロシアにあり、ウクライナには自衛権があるのだから武力抵抗は当然の権利だ。…

非戦は愛国心と矛盾しない

メディアと個人を含めて「ウクライナは早く降伏すべきだ」という主張やムードがある。一方で「ウクライナ人の愛国心に感動した。ウクライナ頑張れ」という主張とムードもある。 前者は「早く降伏したほうがこれ以上の被害を出さずにすむ」という理由だろうし、後者…

停戦の実現を!

ウクライナとロシアが停戦交渉をしている。停戦の成立を望む。 ウクライナの中立化と非核については、ウクライナ側は積極姿勢も見られるということであり、これは停戦合意に一歩近づいたとみていいと思う。ウクライナ側としては安全保障上の不安が登録あるだ…

紛争当事国の勇気は停戦をすること

戦争当事国、紛争当事国にとって、いちばん勇気が要るのは停戦をすることだと思う。さまざまな理由があって戦争になったのだから、容易にその戦争をやめることは難しい。それでも、人々が生命を失っていくなかで、国がいちばん必要なのは、銃火を交える戦い…

攻撃的な姿勢で戦争は終わるのか

最近プーチン大統領に対する攻撃的な声がめだつ。「プーチンは暗殺されればいい」「プーチンに懸賞金がかかっている」真偽や細部は判らないが、プーチンを目の敵にするような風潮が強いことはたしかだと思う。 プーチンのしていることは横暴だし、プーチンが死ね…

停戦交渉に期待する

マスメディアの情報によれば、きょう3月29日にウクライナとロシアが停戦交渉をおこなうということだ。交渉は難航すると予想されているようだが、交渉の前からそういうことを言っても仕方ないと思う。何としてでも交渉を成立させねばならない。交渉の過程でも…

戦争は排他主義を生む

民族間の確執や争いが戦争の原因、少なくとも戦争の原因になる場合があると思われている。それは否定はできないとしても、あまりそれを強調し過ぎるのも疑問を感じる。 例えばいまおこなわれているウクライナ=ロシアの戦争は、その原因をいろいろ言われるが…

プーチンの挑発に乗るな

プーチンを批判するのはいい。だが、プーチンの挑発的な言動に乗せられて、NATO軍は決して参戦してはならない。それはプーチンの思う壷である。一見、強力なNATO軍が参戦すれば、ただでさえウクライナで予想以上の苦戦をしているロシアは決定的に窮地に追い…

戦争は拡大する

戦争は拡大する性質をもっている。戦争は戦争を欲し、新たな戦争を求める。だから戦争は、すこしでも早くやめなければならない。 ウクライナ=ロシアの戦争は、それじたいが悪である。殺し合いで、残虐で、無慈悲で、一刻も早くやめねばならない。すこしでも…

引き続きNATOの自重を望む

引き続きNATOの自重を望む。 NATOは直接の参戦をしないことはもちろん、できるだけロシアをこれ以上に刺激しないことだ。それはあとまでロシアに対する牽制とウクライナに対する間接的な支援に留めるべきだ。 メディアの報道は、プーチンの暗殺やクーデター…

支配より戦争は怖い

他国から侵略され支配されるのは怖い。ましてそれが全体主義国家であれば、その支配は想像を絶するほど恐ろしいものだろう。それを前提にして、なお次のようなこともある。 暴虐な支配はもちろん怖い。ただそれは、かぎりなく百パーセントであっても、やはり…

戦争放棄は国家主権を超える

戦争放棄の理念は国家主権を超える。戦争は国家主権のもとに為される。だから戦争放棄は、国家主権の一部である権利権限を放棄していることになる。これからの世界は、国家主権のなかの戦争をする権利を放棄すること、つまり戦争放棄が広まり定着していくべ…

ロシアに対する報道

ロシアに対する報道の仕方は、比較的によいものだと思う。すくなくとも、とくに悪いものではないと感ずる。 あくまでも日本でのとくにマスメディアにかぎることだし、それも全体のなかでのごく一部にしか自分は接してはいないと思う。ただその前提だが、ロシ…

民族紛争と戦争

民族紛争と戦争は同じだろうか?結論は、今の自分には解らない。それが武力による争いになり殺戮をしあうようになれば、じっさいには戦争と同じようなことだろう。国家間の戦争とまったく同じかといえば、言い切れない感覚もある。自分がいま考えられるのは…

民族の難しさ

ウクライナ=ロシア戦争に関しては、自分は少しでも早く停戦して、戦いが終わることを望んでいる。どんな理由があっても、戦争だけは絶対にするべきではなく、不幸にして起きてしまった戦争は少しでも早くやめるべきだと思う。 その上で、民族のことは、自分…

非戦・戦争放棄そして平和

ウクライナ=ロシア戦争が続いている原産地こそ、第九条の理念と実践が生かされるときはないと思う。 第九条を難しく考える必要はない。それは非戦・戦争放棄・平和である。 非戦とは「戦わない」こと、戦争放棄とは「戦争をしない」こと、そして平和は「戦争や争…

メディアの役割

メディアはウクライナのことに関して、戦況や国際情勢などを伝えている。それは必要なことだが、同時にそのような情報や知識や解説などは、たしかに事実を知る上での材料としては大切だと思う。ただこの頃感じるのだが、ーもちろん受け手の問題は大きいとし…

反戦平和とは停戦のことである

ウクライナ=ロシア戦争において、反戦や平和というのは停戦のことである。テレビだけが平和に通ずる手段なのだ。停戦、休戦、その単語や表現はべつにこだわらなくていいから、とにかく具体的に実際に「戦闘」をやめることである。ここに国際法の選択や解釈は、…

メディアと国家が起こした戦争

ロシアのウクライナ侵攻はメディアと国際社会が起こした。メディアも国際世論も、例外はあったかもしれないが、大半はロシアの侵略はないとみていた。そういうメディアや世論から、ロシアは世界が安心していると思い、その隙に侵略をしたのではないか。自分…

戦争放棄は世界的な価値

戦争放棄は世界共通の世界的な価値になるべきだ。その必要に迫られている。いっさいの理由・名目・名称・目的を問わず、戦争をすべて否定し、戦争を絶対的に悪と認識すること。これは他のあらゆる価値に優先する。 「人権のための戦争」など存在しない。戦争が…

戦争放棄

戦争放棄は、二十世紀から21世紀の現在までを含めて、人類最大の課題であり価値である。それは故意に人為的に権力を持った組織による殺傷と破壊をしないこと、させないことだからだ。これまでの歴史は、なんらかの理由で戦争が肯定されてきた。たしかに無…

1秒早い停戦が人命の勝利

1秒でも早い停戦が「いのち」の勝利、人命の勝利だ。講和の内容が問題ではない。条件の問題は、国家間の勝敗にしか過ぎない。それは打算や利害でしかない。次元が全く違うことなのだ。たしかに停戦をしても、これまでに失われた生命(いのち)はもどらない。死…

停戦は最大の勝利である

ウクライナもロシアも、戦争には勝者はない。少なくとも国家の勝敗はあっても、人間の勝利はない。国家間の駆け引きや利害や条件などがどうであろうと、国家の争いによって人間が死ぬかぎり、それはすでに敗北である。軍事的な勝利、政治的な勝利、経済的な…

戦況と停戦

メディアはウクライナとロシアの戦況を報道する。その信憑性を素人の自分は判断できない。だがまずは報道やメディアを素直に受け止めれば、ウクライナとロシアは一進一退を繰り返しながら、全体で考えればロシアが占領地域を広げているように感じる。 そうい…

政治と軍事は平和の敵

ウクライナ=ロシアの戦争をやめるためには、政治や軍事は必要ないと思う。じっさいには政治や軍事で情勢は動いているとしても、そのようなメディアの情報は、最低限の判断材料にするためには必要としても、基本的には平和に向けてのことには役立たない気が…

第九条の思想は犯罪ドラマの人質の場面に似ている

日本国憲法第九条の非戦の考え方は、犯罪ドラマや特撮ヒーロー番組などでよく見る犯人が人質をとる場面に似ていると思う。 アクションドラマや刑事ドラマなどで犯人が、あるいは特撮ヒーロー番組などで悪い怪人などが、たとえば子供とか、子供でなくても、誰…

第九条は国家主権より国民の生命を優先した

日本国憲法とくにその第九条を否定的に捉える人は、自衛権放棄に対して納得できないのだろう。第九条は直接は自衛権については何も規定していない。自衛権は在ることが前提だから、それは放棄できない。しかし自衛権を理由に侵略戦争をしないために、第九条…

大事なことは停戦が教えてくれる

メディアも政府も国際社会もなにか勘違いしている。戦争の責任や、停戦後の心配や、プーチンの言動やー、そのようなことは、どうでもいいではないか。ようは停戦すればいいのだ。優先順位は、まず「いま」の「戦争」を「やめる」ことだ。停戦に条件を付ける者は「戦…

戦争は自立した生きもの

いまおこなわれているウクライナ=ロシアの戦争でわかったことは、戦争は人間を起こすのではない、ということだ。戦争は人間の感情から生まれるものかもしれないが、しかし発生した戦争は人間の意志を離れ、それ自体がひとつの独立した存在になる。 これまで…