プーチンの乱暴な軍改革

これは素人が書く、なんの根拠もない無責任な文章だ。ただの妄想と思われて全くかまわないし、じっさい妄想かもしれない。ただ私は、なぜか自分でも判らないが、そのように感じる、思うから思うと書くだけだ。
ウクライナ侵攻は、プーチンのロシア軍改革が目的だと思う。これだけ脆弱なロシア軍は、大国として役立たない。もっとも私個人の主観は、軍隊など弱いほうがよくて、軍事力に依存しない生き方がいいと思っている。ただそのことはべつにして、プーチン大統領としては、旧態依然の軍事力信奉の思考に固執しているのだと思う。
プーチンとしては自国軍であるロシア軍を強くしたいのだろうが、それには時間がかかり、軍の中からの反対勢力もあるだろう。場合によっては、クーデターなどの危険性もある。それで、プーチンは、あえて苦戦を承知で、ロシア軍を消耗させるために戦争に踏み切ったのだと思う。
ロシア軍は、規模は大きくても装備は意外に老朽化していて、しかもその武器を使いこなせず、また将兵の統率もとれず、その外見の華々しさに比べて実力は低いと思われる。じっさいにウクライナの戦いでも、能力不足を物量の多さでカヴアーしている。プーチンとしては、武器も将兵も消耗を増大していけば、それは望むことだ。とくに将官クラスの軍人が多く死亡しているのは、たぶんわざと将軍たちを危険な戦線に送り込んでいるのだろう。
とはいっても、あまりにもロシア軍が露骨な敗北や苦戦を続けては、軍の不安や反発も生まれるだろうし、ロシア国民の動揺も生まれる。だから、ある程度の戦果や実績もあげて、ーーロシア軍を消耗させ事実上の解体の手前までもっていくと同時に、占領地域を確実に拡大していくことで、ロシアの軍と国民の満足感と優越感も与える、これがプーチンの戦略だと思う。
ウクライナの東部や南部を中心に占領支配地をふやすことは、ロシア軍を消耗させること、それにもかかわらずにそれなりに効率的に支配地を広げられること、その一石二鳥の目的を可能にする。そして占領地域や親ロシア派の人々の多い地域などを含めて、それらの地域でのロシアの支配力を強め、あるいは準ロシア的な地域をふやしていって、いずれ外交的に占領地域を完全に、あるいは完全にとまではいかずとも、半永久的に近い永続的「支配」を得ようとする。これがプーチンのやろうとしていることだと思う。
消耗戦により、みずから老朽化したロシア軍に打撃をあたえ、大規模な軍の改革のきっかけとすること。ウクライナの土地を、ウクライナ国境の内側を薄く広く円心状に占領して、それを支配あるいは事実上の半永久的な支配下に置くこと。この二点がプーチンがしているウクライナに対する戦争の主要な目的だと思う。