2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

知識は論理がいらない

知識に論理が必要と行われていたのは昔のことだ。現代の知識や学問には論理は不要になった。それが現代文明の大きな進歩だ。 昔の学問は膨大なメモの集積と整理だった。「知」を論理で示したかったのだ。ついでにその論理で飾った知性に権威を持たせたかった。…

左翼の弱点

「左翼」という言い方に、そもそも問題があるかもしれない。甚だ政治的だ。それが世界を狭くしている、少なくても、「左翼」と呼ばれる、あるいは左翼だと自認している人々の或る種のイメージが作られてしまうからだ。もちろん、そのように思ってしまう、「左翼」…

自由の押し付けは自由か?

アメリカは、他の国家・権力・地域あるいは民族など集団に対してーー「自由を押し付ける国」である。 アメリカは、自由を普遍的な価値と考える。普遍なのだから、それは押し付け強制してもいいことになる。 自由は根本的には個人に存する。だから個人に対して…

アメリカの自由

「アメリカは自由の国」「自由の国アメリカ」、昔から言われていることだ。 アメリカの自由とは、「自由とは何か?」を問い続ける行為である。 無制限な自由という概念および価値観もある。それも含めて、しかし現実にアメリカ社会における自由は、「何が自由なのか…

冷静は終わっている

新冷戦の時代などとメディアは言うことがあるが、これはメディアの商売用のフレーズだ。冷戦は、とっくに終了している。 民主主義VS権威主義という言い方は、かつての資本主義VS社会主義や、あるいは自由主義社会VS全体主義社会、といった言い方の置き換えだ…

「いさぎよさ」の見直し

「いさぎよさ」を必要以上に評価、賛美するのは考えものだ。 物語や、じっさいのエピソード、あるいは宗教・道徳・思想などの格言などで、たしかに人々は「いさぎよさ」に憧れる。 しかしそれは現実的ではない。現実的でないからこそ、人々はそこに疑似体験と一…

旧軍人の教育過程をドラマに

日本のとくに昭和の戦争は、よくメディアなどで「軍を中心に無謀な戦争を起こした」と聞く。 それなら、たとえば実在の軍人の誰かに焦点をしぼった、その軍人の教育の模様を描いたドラマを作ってほしい。 とくに幼年学校や士官学校の教育内容や学生生活の状況…

自衛官は柔軟思考を

自衛官こそ、日本国民のなかでも、最も柔軟思考を持たねばならない。武器を持つ組織は、つねに危急の判断を迫られる。最も人道・人権および憲法と国際法を重視しなければならない立場にある。国内と国外において、信頼される存在でなければならない。統率の…

防衛大の教育内容に関心を

平和を望み戦争をしないためには、防衛大学校の教育内容とくに、いわゆる一般教養のことに関心を持たねばならない。なぜなら、職業としては、幹部自衛官ほど深く広い教養を必要としなければならない者はいないからだ。これは自衛隊の存在をどう思うかという…

障害者を文化に

障害者の存在それじたいが文化になる必要がある。障害者が芸術・芸能や文学や学問などをするということではない。もちろん、してもいいし、現にそういうことに関わる障害者はいる。しかしここでいうのは、障害者が何をするかしないかに関わりなく、障害者の…

思考の消滅

思考がなくなることを望む。 思考は、ろくなことをしない。 世界が苦しむのは思考のせいだ。 人間は、いつから「考える」ということをするようになったのか?いずれにしても、くだらないことをするようになったものだ。 考えると、ものごとは悪くなる。考えな…

脳ミソが無ければ平和だ

平和は脳ミソがなくなることで完成する。争いは脳ミソから生まれるのだから。 脳ミソを失うとき宇宙は本来の姿に戻るだろう。 脳ミソは、いま限りなく扁平になっている。ずっと薄く広がり、やがて宇宙のすべてを包むだろう。 脳ミソは、ちぎれて飛び散る。そ…

無責任な投票こそ民主主義

投票は無責任なものだ。無責任でなければならない。国民は無責任に投票する。政治家はすべての責任を負う。それが民主政治だ。 そんな割の合わない政治家になるのはバカらしい。だから、やがて政治家に成ろうとする者はいなくなるだろう。それでいい。そうす…

平等なくして自由なし

平等のないところに自由はない。 従って、すべての人が平等でないかぎり、そこには自由もないと言わなければならない。 自由であることに平等なのだ。 逆にいえば、人々がみな自由である社会は、同時に、平等な社会であることになる。

理性に束縛される自由

自由ほど理性に束縛されるものはない。 自由が理性によって束縛をされるという意味ではない。その逆だ。 自由を守るために理性が不可欠だという意味だ。 理性を失うとき自由は死ぬ。

宇宙は無生物

宇宙は本来は無生物だ。非生命体だったはずだ。「はず」だったのが、間違いで、生き物になってしまった。これが宇宙の悲劇だ。 それで取り返しがつかなくなったので、あとはもう仕方ない。 生命体から脳ミソが生まれたわけではない。脳ミソから生命が生まれた…

脳ミソは無いほうがいい

宇宙に意識は必要だろうか? それは解らないが、もし必要と思うなら、意識化を試しみればいい。たとえば脳ミソの細胞や神経などを宇宙に付着あるいは散布すればいい。 脳ミソは、よくない。本来、無いほうがよいものが生まれてきてしまったのだ。 そこに宇宙…

人間はそういうもの

利己と利他を今更いうまでもない。両方が本当だろうし、多くは利己に傾くが、利他が全くなくなることもない。 本能と感情の占める割合が大きく、感情の一変化である理性である程度の全体のバランスをとる。 大きくいえば、個人も集団も自己の利害を理由に動…

嘘の使い方

嘘が悪いことだと本気で信じる者はいない。嘘なしで世の中は成り立たないからだ。 嘘が悪いことになるのは、被害と混乱を招く場合だ。それ以外は、むしろ嘘を有効に使うことが、世間では求められる。ようは結果的に、ものごとがうまくいくための嘘は、むしろ…

論理の要らない時代

論理は意味をもたない。論理的にきこえる感覚が大事なのだ。論理を好む者はいない。「論理らしく」感ずることを、ひとは求めるのだ。 ソフトなイメージ。そこに説明はいらない。ひとは説明は嫌うものだ。じつは「理にかなっていない」ことは、一般に思われている…

自衛隊と安保

自衛隊と日米安保が密接な関係を持っていることは今更いうまでもない。 基本的に自衛隊を肯定する者は安保と自衛隊の協力を強めたいと望み、自衛隊に否定的な者は安保の危険性を強調していることも今更いうまでもない。 ただ、たしかに安保が日本の軍事力の…

未熟は悪くない

人間は、つねに未熟で、そして、つねに成熟する。 たしかに年齢や、その時々の時代や時期や状況も無視できない。 しかし基本的に人間は、生涯を通して、ずっと成熟をしていくのだと思う。人間は、完全でない。だから、つねに成熟する。成熟は終着点ではない…

思想が不用になった

思想と言われてきたものが、必要なくなった。よいことだ。なぜなら、思想が必要とされる世の中は、なんらかの意味で、悪い時代であり悪い社会だからだ。 その思想がどのようなものであろうと、思想とは、かならず何かに対立するものだ。それが仮に、直接に武…

権威なき言葉

言葉から権威が失われた。良いことだ。権威によって言葉が力をもつ時代ではなくなった。虚構が1つこの世から消えた。 言葉から権威がなくなるというのは、言葉を発する者の権威もなくなるということだ。それは究極には、あらゆる権威が世の中から消えること…

戦後生まれの歴史家

戦後生まれの歴史家・歴史学者たちで、日本の近現代史とくに昭和戦前史を専門にする人たちの多くは、日本の戦争ーーとくに太平洋戦争に関して、「なぜ負けると判る戦争をしたのか?」に大きな関心をもつ。 戦前の歴史家・歴史学者であれば、たいていは「あの戦…

学問だらけ

学問が分化し先鋭化するのは必然だろう。無限大に近い。無数とも言える「真理」もどきの「学説」は、必ずしも悪いものとは言えない。真理も選択する時代だ。 そこに学校とか公教育は必要だろうか?明言できないが、しかし今とは違っていくだろう。相当に柔軟にな…

破滅を求めるか?

人は破滅を求めるだろうか?そんなわけはない。考えるまでもない。それにもかかわらず、破滅や自滅、或いは破壊といった衝動や欲求が人間にはあると、よく言われる。それは単に、不満と不安の感情の暴発にすぎない。それを、さも特別に、なにか思想的な宗教…

技術は規模を変え質も変える

工業技術をはじめ、言葉や文字媒体も変わり、日常の生活が変わると、しぜんと人々の趣味や嗜好なども変化する。人々のコミュニケーション上の方法も変わるし、そうなれば、人間がもつ感性や感情などの感覚も変わっていく。SNSのことは言うまでもない。道徳的…

感性の変容

人間の感性が普遍的だということは誰が決めたのだろうか?もちろん誰が決めたわけではない。ただいつのまにか多くの人々が、なんとなくそのように思いこんだというだけだ。 日常の快・不快、コミュニケーション上の問題、感情、音を雑音と不快に感じるか心地…

メディアを信じる

メディアを信じるというのは、メディアが伝えることが真実だからではない。メディアが嘘つきだからだ。 メディアの嘘を信じることで、そのメディアが伝える嘘は本当になる。嘘は信じることで本当になる。言い方を変えたら、真実というのは、信じられた嘘のこ…