政治と軍事は平和の敵

ウクライナ=ロシアの戦争をやめるためには、政治や軍事は必要ないと思う。じっさいには政治や軍事で情勢は動いているとしても、そのようなメディアの情報は、最低限の判断材料にするためには必要としても、基本的には平和に向けてのことには役立たない気がする。むしろ有害になる場合も多いだろう。
ロシア軍の包囲。爆撃などの空襲。ウクライナ軍の巻き返し。軍港などの攻防戦。ベラルーシの動向。ポーランドウクライナ難民。キエフの街とその人々のインタビュー。そしてプーチンの挙動と発言。ゼレンスキーの演説。NATO軍の会議…等々これらの状況・情報などは、多くの人々にとって、この戦争を戦況や政治家たちの発言、軍事同盟の動向や経済の影響など、戦争の本質と平和のために真に必要な問題をかすれさせ、いちばん大切なことから目を逸らさせてしまう気がする。
最も早急にするべきことは停戦ではないか?「停戦さえすればいい」といったら、たしかに乱暴な言い方かもしれない。しかし停戦をしないことには、どうにもならないことなのだ。「まず停戦せよ!」と、これが今いちばん大切なことではないのか?こうしているあいだにも人々が死んでいる。「いま現におこなわれている殺戮をやめよ」ということなのではないだろうか?ー言論の自由報道の自由は前提とした上で言う。メディアは停戦を求めよ!ーと。メディアとくにその報道機関の求められることは、戦闘を中止させる努力である。