停戦の実現を!

ウクライナとロシアが停戦交渉をしている。停戦の成立を望む。
ウクライナの中立化と非核については、ウクライナ側は積極姿勢も見られるということであり、これは停戦合意に一歩近づいたとみていいと思う。ウクライナ側としては安全保障上の不安が登録あるだろう。ただウクライナNATO加盟を最も恐れているロシアにたいして、ウクライナとしては大きな不安を抱きながらも、ロシアにたいして必要以上に過剰反応をさせない意味からも、この交渉内容は重要性が高いものだと判断ができるかと思える。
領土の問題は、歴史的・民族的なことに加えて地政学的なことも大きく関係してくるだけに、ウクライナ・ロシアの双方とも容易には譲歩がしにくいことではあるとは思う。ロシアがウクライナの中立化で満足して、領土に関しては、なんとか妥協をしてほしいが、難しいことはたしかだ。しかし最悪でも、領土問題を保留してでも、停戦合意は実現をさせてほしい。それによって交渉が決裂するようなことがあれば、次の機会はいつくるか判らない。しかも、何よりも、そうしているあいだにも、現に多くの人々が亡くなったり傷ついていることを忘れてはならない。困難なことは承知の上で、しかしそれでも停戦の合意を強く望む。
当事国には当事国の事情と立場がある。それでも「現にいま失われ続けている生命(いのち)」のことを考えてほしい。人命が失われることを中止すること、それを最優先に交渉に臨(のぞ)み、かならず、そして少しでも早く、停戦を実現してほしい。