自衛官は柔軟思考を

自衛官こそ、日本国民のなかでも、最も柔軟思考を持たねばならない。武器を持つ組織は、つねに危急の判断を迫られる。最も人道・人権および憲法国際法を重視しなければならない立場にある。国内と国外において、信頼される存在でなければならない。統率のとられた組織であるともに、個人の臨機応変な判断力が求められる。武器を所持しながら、極力、武器に頼らない行動が求められる。

自衛官だからこそ、平和思想や非暴力の運動、良心的兵役拒否の制度や歴史、非戦闘員との関わり、捕虜の待遇、等々を深く理解する必要が求められる。

自衛官は、とくに心理学や精神療法、福祉や障害者の理解、文化人類学ジェンダー論など、とくに人間関係とコミュニケーションを深める努力や学習が必要とされる。

自衛官は、自国民からも国際社会からも、信頼にたえうる存在にならねばならない。