2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

思考は本能

言語が思考あるいは論理を生んだと思われることが多い。しかし思考は本能だ。思考も論理も本能で生まれたもので、最初から本能だったのだ。欲や衝動や生存欲求や破壊衝動や、あるいは承認欲求など、それらの根源の本能に思考はあった。 本能から派生した思考…

紙と電子

今の人はスマホにメモをする。スマホがダメになったらという不安もあるが、それでも普通に考えて便利だ。旧来の紙とペンによるメモ、ノートなど記録の方法は、それはそれでいいとしても、やはり全体的にみてスマホなど電子機器を利用することは、効果と利便…

防御こそ真の防衛

戦争を出来るだけ早くやめるのが、いちばん大切だ。それを前提にした上で、しかし現に侵略をされているウクライナに援助をしなくてよいと言っているわけではない。軍事的な支援も現状において、ロシアの侵略を阻止するためには、それを頭から否定はできない…

今こそソフトエネルギー化

ロシアに対する経済制裁が、逆にロシアからの輸入に頼っていた西側諸国の経済を圧迫して、燃料不足に苦しんでいる。 このような時にこそ「災い転じて福」ではないが、以前から懸案だった温暖化とエネルギー問題を真剣に考えるときではないか。 しかし報道を聞…

燃料と環境そして自由

プーチンは、したたかだ。悪い奴かもしれないが、政治家はみな悪いといえる。程度の違いはあるとしても。 経済制裁はアメリカにとっては正義の実行だろう。しかしそれで西側が資源不足になると、それ以上のうつ手がない。燃料不足に対応するのはソフトエネル…

ナメクジ

子供の頃に、ナメクジに塩をかけるとナメクジは溶けると聞いた。じっさい塩をかけたこともあったと思う。ナメクジは溶けた。 ナメクジは溶けるわけでなく、本当は水分がなくなって縮むだけだと、のちに何かの本で読んだ。 だが僕は、やはりナメクジは溶ける…

曖昧

曖昧(あいまい)がいいと判るのは、傲慢さと不安がなくなるときだ。 傲慢は、上から目線だ。ひとを指導しようとか、絶対に「こうあるべきだ」といった考えから生まれる。 不安は、必ずそうしたいとか、それが絶対に正しいというように、「絶対」を求めることから…

欲から生まれた脳ミソ

脳ミソは欲から生まれた。本能というか、ヒトの欲が脳ミソを作った。脳ミソは、欲の結果だ。脳ミソから欲望が生まれたわけではない。 ヒトは、どん欲だ。欲張りだ。だからその欲を支えきれず、その欲に引きずられて脳ミソができた。「欲」の要求に応えるために…

経済

経済の語源など問わない。説明がなくても何が経済かは、だいたい解る。 経済は生き物だと思う。モノ、サービス、商売や取り引き、景気や物価、賃金や収入、そしてふつうは貨幣とか、要は「おカネ」のことーーそういうのが経済だろう。 それで経済は、計算が出…

イデオロギー

イデオロギー! この言葉、イヤね。 イデオロギーが何かなんて、正確に言えないし、言うつもりもない。とりあえず「政治思想」とか「政治的な信念」とか、「政治信条」とかにしておく。 ほんとは、政治だけじゃなくて、社会の全体的なことも含めてなのかも知れない…

語学と教養

昔なにかで読んだ。誰の何かも覚えていないが、たぶん雑誌かなんかに載っていたエッセイか何かだろう。 ヨーロッパに行って、普通の庶民が、数ヶ国語をペラペラしゃべるのをみて驚いたと。しかし、そのことは、教養とはべつだと聞いて、また驚いたと。そんな…

「読む」って

文字や文章を読むってのは、なんか、ちがうんだろうか?そんなに「読む」って、なにか特別に意味があるんだろうか?ーーあるんだろうな、きっと。 昔からよく聞くことだが、よくその国の国民の文化水準ーーこの言い方も、なんだろうかと思わないでもないが、ま…

誰が知性なんて言ったんだ?

知性って単語は、へんてこりんだ。 知識とか知的とかの「知」という文字に、「性」だよ。性格や性質の「性」もそうだが、やっぱり「性」という文字を見れば性別や性行為などの性をイメージする。ふふん。 しかし結局のところ知性は、知的な感じ、インテリとか教養と…

脳ミソの悲劇

生命は脳ミソをもつことで不幸になった。脳ミソが発達したことで、さらに不幸になった。それでも脳ミソは必要だったのか?まあ、必要があったから増えたんだろうさ、脳ミソが… ヒトとか人間とか人類とか言われる生き物は、とても好奇心が強くて、それで疑い…

仕事

今まで考えたことなかったけどーー世の中で「仕事」って、いつ頃から生まれたんだろう? たぶん人類なるものの誕生と同じくらいだろうか? 狩りや木の実などの採集とか、食べ物に火を通すとか衣類を作るとか、子供の世話をするとか。それらはみな広い意味で仕…

しゃべる肉

人間は、しゃべる肉だ。 言語のイメージがすべてを決める。 習性や慣習、そして感情にしかすぎない。それを言語によって、その言葉に感ずるイメージを感ずることで、人間は善悪も真偽も、すべてがわかったような気になって、判断をし、そして決定する。 しゃ…

真理

真理は解らない。真理らしいことは解るかもしれない。真理だと思うこともある。しかし本当のところは解らない。いえることは、真理を欲するかどうかだろう。それが科学や自然のことであろうと、社会の仕組みや善し悪しのことであろうと、あるいは人の心や生…

丁寧に関わる

人でも物事でも、仕事でも生活でも、丁寧に関わることだ。数をこなすのもいいが、より大切なことは、1個1個のことに丁寧に取り組むことだ。それが実際に、うまくいくことにつながり、自信もつく。 これは、もちろん個人でもそうだが、集団や社会でもいえる…

目的

目的が大事だ。あたりまえだが。 ことば、しぐさ、行為、嘘、まこと、感情、論理、論理めいたもの、評判、そしてイメージ。 内容は結局で証明される。心はイメージで伝えられる。 納得のいかないことを貫くのが真理だ。ただイメージで動くことが力をもつ。軽…

ことばと情報

情報は「ことば」を乗せて世界を駆け巡る。世の中を回る。人々の意識の、そのほんの片隅を撫でて通り過ぎて行く。そのほんの少しが、ときには巨大なエネルギーとなって人々を動かす場合もある。 「ことば」は情報に乗って飛び交うのだ。花粉のように。 すべては…

機能

社会は機能だけだ。すべては機能するかしないかだ。そこに、ほんの少しの「仕組み」という存在が働く。その仕組みによって機能は左右し、揺れ動く。「しくみ」と機能で社会はつくられているし、動いている。人間は、その仕組みと機能で目まぐるしく回る「社会」の…

ニュアンス

ニュアンス。日本語に無理に訳す必要はない。ニュアンスはニュアンスでいい。このニュアンスで社会は動き、回っている。ニュアンスで社会は生きている。ニュアンスが社会を活かし、その社会で人間は生きている。 ものも、行動も、ことばも、憎しみも悲しみも…

人間はいつの時代も「死」のことを考えてきた。だが本当は「生きる」ことを考えてきたのだ。生きているあいだは死なない。だから死がどうのこうのではない。それは「生きることをやめる」ことに対する恐怖や不安やこだわりなのだ。生きていればいいだけのことだ。…

目立ちたがり屋

なぜ人は、目立ちたがるのか?ーー注目を浴びたいからだろう。なぜ注目をされたいのか?自分が「必要な存在」であり「みなにとって大切である」という確信が欲しいのだ。 それは「めだつこと」=「認められること」ではないと気づけば、おのずとなくなる。 小さな社会…

小さな社会

小さな社会が便利で安全だ。基本的に社会というのは、みなが顔見知りのほうがいい。権力や権力者は殆どその必要がなく、必要がないから結果的にそれも生まれない。法や制度は、必要最小限の規則的なことですむ。煩雑な法律によって混乱することもすくなく、…

競争と社会

競争が社会を作った。社会が競争を作ったのではないと思う。競争が敵と味方の関係を作り対立そして争いを生んだ。優劣と差別が生まれた。傷つけあい、善悪を決めたがり、憎しみと悲しみの世界になった。人々は不幸になった。社会は、組織と制度と仕事ででき…

競争

競争のすべてが悪いとは言わない。 ただ、社会における競争ーー戦争、政治、経済ーーこの三つは、害が多い。戦争が戦いで殺し合いと破壊であることは今さら言うまでもない。これは、簡単になくならないが、できればなくす方向にしたいとは多くの人々が思って…

普通

普通・平凡・大衆…それがいちばん、一般的な人々で当たり前の生き方のはずだ。そしてよくドラマや小説や道徳的な言い方で「平凡がいちばん」などという。しかしそう言われているということは、そうでないから、あるいは、なかなかそうできない人々が多いからで…

「本質」とは何か

「本質」とは何だろうか? じつは本質などというものはない。 すべて現象で、あらわれている現実がすべてなのだ。 わかることや感じるものがすべてで、そこに本質だの根本だのはない。だから難しいことを考えなくてもいいのだ。ふれることすべてが事実だ。感じ…

映画「原爆の子」

映画「原爆の子」を初めて観たのは、小学生になる前だったと思う。何歳だったかは覚えていない。 原爆投下の時の場面が怖かった。 人々が焼けただれていく場面が、鮮明に描かれていた。目をそむけた。 ずっと後になり成人してから再び「原爆の子」を観た。たぶん…