小さな社会

小さな社会が便利で安全だ。基本的に社会というのは、みなが顔見知りのほうがいい。権力や権力者は殆どその必要がなく、必要がないから結果的にそれも生まれない。法や制度は、必要最小限の規則的なことですむ。煩雑な法律によって混乱することもすくなく、法律によってかえって犯罪を生むというような逆説的な現象もなくなる。
とうぜん競争も無いか、すくなくとも大きな弊害を生むような競争はなくなる。小さな社会で同時に、ネットなどによる世界という広い社会とも人々は関わる。また小さな社会を軸にしながら、その「小社会」同士の横のつながりも重視されていく。これは、決して、それがピラミッド型の社会、つまり国家的な権力機構に向かうことではなくて、あくまでも横断的な協力関係として発展していくべきだと思う。
そういう活動や状態を継続して続けていくことで、しぜんと権力と暴力から解放されていくことが望ましい。
これからは共同体、コミュニティ、それらを基盤にした「小さな社会」の時代に向かうであろう。