暴力から生まれた男

暴力が男を作った。男が暴力を生んだわけではない。男とは、もともと暴力から生まれたものなのだ。暴力によって派生した遺伝子が男である。だから暴力と無縁な男などありえない。ゆえに男から暴力を奪うことは、男に死ねと言うに等しい。

だから暴力を否定し、かつ男の生存を認めることは不可能である。それでもなんとかそれをギリギリに妥協しようと思うならば、男の生存は認めるが、しかし将来的に男が出生しないようにすることだろう。いまはまだ無理だろうが、完全な人工的な精子および人工的な受精が可能になれば、それはできるだろう。結果的に将来は、男の存在しない女だけの世の中になるだろう。