権力と暴力そして抑圧

権力と暴力と抑圧の全部をなくすることは、とても難しい。まして、いっぺんに突然になくすのは、さらに難しいだろう。

しかし、とりあえず次のようなことを考える。

1:刑務所をなくす。犯罪者を野放しでいいわけはない。ただ、刑務所が現実に、更生にも防犯にも、あまり役立っていないようだ。代案は解らない。解らないが、いまのような刑務所とか自由刑(懲役や禁固)などを考え直すときがきていることはたしかだろう。

2:自衛隊を警察に組み込む。それで急にどうなるとはいえないし、将来的には解らない。ただ、とりあえずは、治安維持と国防といった分け方よりも、広い意味での防犯や警察としてまとまるほうが、機能的だろうし、わかりやすいと思う。

3:福祉の概念を広げ、実行する。福祉というものを、医療や教育はもとより、防犯や犯罪者の更生および保護といったことまで含め、防災なども含めて広くとらえる。外国人との共生、民族や宗教の問題なども福祉の分野と考える。差別や暴力、ネットやメディアの問題を自由と人権とのバランスを考えることも福祉の範囲に概念化する。

4:政治・経済・社会などの広い世界で、心理学や文化人類学など、人間の根源からものごとや問題を考え対処するような世の中にしていく。近代の理念やシステムを全否定はしないが、合理主義や観念論では限界があることを認識する。

5:政治家は全て女性にする。男が権力を持つとロクなことはない。全員がそうではないが、往々にして男は女に比べて出世や名誉や地位や権力を欲しがり、優劣や勝敗にこだわり、破壊や暴力を好む。いわゆる政治家と呼ばれる者は、全員が女性および性マイノリティの人々で占めるほうがいい。