若さと反米

反体制は若さの現れのひとつだ。それだけでないとしても、反発や反抗と反体制が深く関連しているとは思う。
反発→反抗→反体制=反米というのは、とくに日本では解りやすい経緯かもしれない。
若者の特権が反抗だとすれば、反抗に正義が結びつけば、大なり小なり政治的な関連が生まれ、それは反体制になりやすくーーそれはふつうだろうし、反米になるのも解りやすい。
反米の最大の理由は、資本主義と大国であることだろう。資本主義でも小国であれば違う。大国でも社会主義国であれば違う。資本主義で軍事大国で経済大国であること、それが自国の政府と親密であること、それに反発する。そして自由、人権、民主主義といった本来は理想を標榜することを無視するようにして、アメリカに反発する。
じっさいの年齢では若者をすぎ高齢になっても反米の感情が強い者は、他の要因がどうでも、大国と資本主義ということに対する反発が正義の象徴として固定化した人々だ。
正義=左翼・リベラル・革新・護憲・平和・反戦→反米が定まった形式になっているのだ。