自衛隊は日本の文化

自衛隊は、わが日本国の文化である。反戦家や国民から70年近い時代を「憲法違反」「軍国主義の復活」と批判され、罵倒され、それをひたすら耐えに耐えて、人命救助や災害復興作業に努め、海外の人道支援に誠実に関わり、しかもその間に日本の防衛に平和を害しないことに極力努力を傾けながら対処し続けている。
それは理想と現実の狭間のなかを、あくまで平和を死守する姿勢を崩すことなく、その限界の平和線を守る努力の日々であり歳月である。
このような組織は世界に他の類がない。自衛隊は、まぎれもない日本の誇るべき文化である。
現在、日本は伝統文化のみならず、アニメや漫画、ゲームや特撮をはじめ、かつてはサブカルチャーと言われたものを世界レベルの文化水準にまで高めた。その土壌は、戦後の四大文化にある。憲法第九条、自衛隊自民党マルクス主義である。一見、矛盾や対立のように思うかもしれない。しかし確執を抱きながら、この四つの文化は、戦後日本の思想的土台を打ち立てた。ーー自衛隊も、まぎれなく、日本の精神を築き上げ支える、日本文化のひとつなのである。