見ている世界

見ている世界なんて、何も信じられない。保障は何ひとつ無い。証明できる証拠も材料も、カケラ1片ありはしない。ーーでは、何を目安に、誰を頼りに進めばいいのか?生きればいいのか?ーー答えは…「何も無い」だ。
もともと「世界」は主観で、観念だ。視ているものがあると感じているだけ、聞こえてくると自分が創出している概念…けっきょくは「ひとり」なのか、全員すべて人類全体いっさいは未知で無限のようであり、また虚空で意識と空想の産物でしかないかもしれない。
いずれにせよ、意味はない。
意味を知らなくなると、人はやっと生きることに疑問を持たなくてすむようになるらしい。
疑問と理由と希望を持たなくなったとき、人間は、はじめて宇宙の巨大なアメーバになれる。