いちばん大切なことは何か?

ウクライナにとってはもちろん、ロシアにとっても、そして人間にとって、今いちばん大切なことは何か?それは、すぐに戦闘をやめることだ。ほかのどんなことよりも、まず戦いを停止することが大事なのだ。
そのほかのー停戦後の不安とか、ロシアの覇権に対する恐れとか、他の諸勢力や大国の動きとかパワーバランス動向とか、世界経済に及ぼす影響とか、あるいは民族の誇りとか国民の名誉とか、独立とか自立あるいはアイデンティティ…そういった精神論や政治的な権威や金銭的な利害や、言葉や理屈や観念やスローガンよりも…いま目の前に行われている殺戮をやめること、殺し合い傷つけ合うことをやめること…それが最急務なことだと認識し実行することである。
誤解をしてはいけない。ウクライナのためにと思っても、この時期決定世界の人々の多くは、ウクライナのことを思って、さまざまな政策や法の解釈や、ウクライナの将来に対してあれこれ考えたり、民族の自立や国際政治を語り合ったり…発言や議論は自由だが、しかし羊なのは、即時停戦、少しでも早く戦闘を停止させることなのだ。個人を集団でも、直接の声でも自国や国際機構を通してであってもー人々が最もしなければならないのは、一刻も早く戦いを終わらせるために努力し行為することである。「いのちより大事なものもある」という発言は自由だ。「いのちより大切なものはあるのだろうか?」そういう議論もするならすればいい。ーだが、実際には、すぐにでも停戦をするように働きかけること、停戦をする方向に各国や国際機構などが動きそれを実現させるようにすること、それをしてほしい。
戦争にたいしては政治的な解決を求めるのではなく、人道に基づく停戦をするべきである。