ヒトラーが馬鹿な理由

ヒトラーに限らないが典型的な人物としてヒトラーを挙げる。

ヒトラーの間違いは色々あったと思われるが、最も大きなものは、優生思想だろう。

余計なものや劣ったものを排除する。目障りなものをなくす。

しかし実際には、劣っていると思われたり、規定の仕組みを外れてしまったり、そういうことから新しい発見・発明・発想などが生まれる。

ヒトラーは、なんでもかんでも、優劣や必要・不用で選択した。

「正しい」「美しい」「強い」そういう、一見「肯定的な価値観」に思われることのみを望む。それは、一見、「否定的に見える価値観」、間違いや失敗、常軌を外れているように見えるものや破天荒なこと、ちょっとみると劣っているように思われること…等々の中から、様々な飛躍や発展がある。

ヒトラーは、無益と思われたもの、嫌いなもの邪魔なもの、劣等と思われたものを、ことごとく排除することで、自分の首を絞めることになった。それがヒトラーの最大の愚かさである。