男のいない世界

承認欲求の延長としての暴力・破壊および競争と勝ち負けのこだわり、そして究極のところ権力・権威・名誉などを含めて「支配」を求めるという男の本能を考えると、結論的には男はいないほうがよいと思う。

社会的にどのようにしていくのがよいかは、経験的に、できるだけ男のそういった欲求欲望つまり破壊衝動や権力志向などに適度に対応しつつ同時に、草食男子と言われるような男が増えていくような方向を考えるのも必要かと思う。

しかしこれはSF的に聞こえるかもしれないが、これだけ科学が発達した世の中においては現実性のあることだと思う。かつてのSFの多くが、もはや現実になっている。

まず人工的な精子が出来るようになること。そうすれば事実上は男は不用になる。そして医学的にその人工的な精子からは必ず女しか生まれない、絶対に男は派生しないように作られる。それらが可能となれば、男が全く存在しない女だけの世界が永続することになる。

女だけの世界が本当にどこまで理想な世の中になるかは言い切れない。だが少なくとも、男のいる世界に比べれば、女だけで成り立っている世の中のほうが、暴力や権力、戦争や支配といったことは少なくてすむように思える。