性別の政治と軍事

公的な権力は政治で、公的な暴力は軍事だ。

社会変化の著しい現代世界でも、まだまだ政治や軍事は男性が中心だ。できれば政治家と軍人は、すべて女性がなるのが望ましい。

支配欲求、承認欲求、権力志向、競争意識、優劣感情、破壊欲求、残虐性、嗜虐性、ーーこのような暴力と権力の衝動や欲求は、もっぱら男性に特有なものだ。例外があっても、男性に顕著に現れる現象だ。

かつて歴史的には、政治家と軍人は、すべて男性だった。それを考えれば、逆転させて、今度は政治家と軍人をすべて女性が担ったとしても、それほど不思議なことではない。

男性は、政治も戦争もゲーム的に考える。夢中にはなるかもしれないが、本当の意味で真剣ではない。それは子供っぽいというのが現実に近い。女性の場合は、おそらく政治や戦争も、生活と人生というリアルな感覚で接するような気がしてならない。

たとえ例外的なことがあるとしても、攻撃性と破壊性から生まれたような男性よりも、政治と軍事は女性が担ったほうがよいように思える。