独自性に価値はない

独自性やオリジナリティあるいは個性もしくは「特別」といったことに価値を求めることは、すべてただの幻想にすぎない。

安易、平凡、惰性、成り行きまかせに人々は価値を感じる。ただそう思っていないだけだ。

珍しいもの…それは平凡な日常的なことのーーその中の何かを特別視させるように仕向け、それに多数の者が乗せられ、それを何か特有なものとして認識するにすぎない。

人々の支持、これが価値だ。

人々にそれを「欲しい」と思わせる。永遠の宣伝効果こそ芸術の値打ちであろう。