軍人は女性が望ましい

戦争も軍隊もない世界が理想なことは判っていても、それが簡単にできるくらいなら苦労はない、という現実がある。

それに比べれば、女性軍人の割合を増やすことは、まだしも可能性として大きいと思われる。現在の世界では女性の軍人は珍しくないし、むしろ普通だと思う。女性軍人の割合を増やしていき、軍人の全てが女性となることも現実性のあることだと思う。

個人差はあっても、闘争心や破壊欲求、社会的な上下の優劣意識や過剰な自己承認欲求、権威・権力や支配に対しての欲望ーーそういった欲望や欲求は、全体的なことで言えば、女性よりも男性のほうが圧倒的に強烈だと思う。

論より証拠であり、各国が軍人の女性比率を増やしていけばいいと思う。

性神話を信じるわけではない。かといって、そういったことを全く無視するつもりもない。歴史上みても、殺戮を命じそれを実行した指揮官や兵士、残虐な拷問を命じそれを実行した役人や秘密警察や憲兵、人体実験、ジェノサイド、粛清やテロなど等々。その大半は男性が主体で中心だった。それは過去において、そのような役割をしたのが男性ばかりだったという現実は確かにあった。歴史上で残虐な命令を下した女性の権力者もいた。女性のテロリストや暗殺者もいた。しかし、それは男性が殆どの中で、例外的な存在だったではないか。

女性がみな慈愛の存在だと言っているのではない。必ず平和的だと決めつけるつもりもない。暴力的な女性もいる。武器オタクの女性もいる。しかし常識と経験知から考えてみる。ーーやはり、暴力、闘争、支配欲…それらは男性に特有な特徴であると言えないだろうか?

すぐに軍備の全廃など無理であろう。軍縮はいいとして、限界がある。もちろん何にでも限界はあるが、あまりにも目的に遠い手段よりも、まずは可能性のありそうなものから考えるべきだろう。

兵士から将校・将官、司令官や参謀総長まで、女性の任用を拡大していけばいい。そういう方向で軍事変革をしていくべきだと思う。