競争と序列と破壊

競争、序列社会、破壊や殺戮に結び付く戦争やテロを含めての暴力…全て基本的には、主として男性のもつ欲動からきている。

なぜそのような欲動が社会を支配してしまったのか?生産力の必要性からか?見栄やプライドを維持するためか?そのための企業の利潤のためか?戦争のための軍隊の組織のためか?それは人々の日常のステータスと言われるもので、生活や人間関係の隅々までに染みこんでいる。

「ひとより勝りたい」「称賛を得たい」「より多い富や収入」「地位や学歴」人々は先を争うように「自分の価値」を求める。

どうしたらいいのか、特効薬があるわけでもない。昔から多くの人々が考え、悩み、努力し、いろいろな方法を試しみてきたことだ。

ただ、できるだけ多くの人々が、かなうならば全ての人々が…と言いたいが…

できるだけ日々の生活や人間関係で、優劣や勝敗などの感覚を持たなくてもいいような世の中にしていくことだろう。秀でた力を発揮する人に対しては「すごいね」と素直に評価して、しかしだからといって特別にどうこうとは思わない。力を発揮できない人に対しても「べつに」「それでかまわないじゃない」と、さらっとする。

そして政治や、軍隊や戦争などは無関心になることだ。経済力だの企業の売り上げだの、それらは自分とは違う世界だと思ったほうがいい。国際関係、権力、戦争、宗教や民族、貿易赤字、利潤や利益、選挙ーー、そういうこと等々を「次元の異なる出来事」と割り切って、やりたい連中にさせておくしかない。

社会や世の中を変えようとしてもだめだ。それは結局、自分がそういう世界に巻き込まれる。

自分や自分のまわり、個人、具体的な人間関係…それらを丁寧に大事にしていくことだ。そのさい、そんな無理をすることはないが、できれば様々な人々との触れ合いや付き合いを大切にしていくことだ。それが結局、平和と共生の社会をつくることになるのだ。