支援もさまざま

支援という言葉や意味の厳密な内容を問うつもりはない。

単純に「自分以外の誰かや人々を助けたり応援したりすること」を支援というのだと思っておけば、それを支援ということでいいのだと思う。

ただ、とくに昨今は、支援というのが、支援をする側の「生きがい」になっているということが、より一層よく言われるようになってきたような気がする。

一概に言えないとしても、たいていの人間は「他者のため」に何かをしていると思いたいのだと思う。世の中に役立っているとか、人々から自分が求められているとか、要するに「自分が必要とされている」ということを欲するのだろう。

「支援」というのは、その「自分が必要とされている」「自分のことを認めることができる」という意味で、最も明確なものだと思う。

その「支援」は、支援をする側も支援をされる側も、互いに「自分は必要とされている」という気持ちを生むのだと思う。支援する側は、他者の役に立つということで、支援をされる側は、支援をされることで「自分は必要とされている」と思える。さらに言えば、支援を受ける側は自分を支援してくれる人々に対して「生きがいを与えている」という気持ちを持つことができる。

仕事・職業、友情、恋愛、家族・夫婦・親子などのつながり、職場や趣味の関わり、それにボランティアなどを含めてだが、いまはアイドルなど芸能人やアーティストなどに対する応援…最近は応援消費とかエシカルという言葉も聞く。

つながりや人間関係…社会や世の中などというのは、煎じ詰めれば、みな広い意味での福祉のようなものではないだろうか。たしかにそこに金銭や契約や利害や義務や責任などが介在することは多い。ーーそれらのことも含めて、みなけっきょく「支援」のようなものなのではないだろうか。みな支援し合って生きているのだと思う。