左翼の欠点

左翼とか共産主義とかマルクス主義とか、この思想を支持する、支持まではともかく好意的な人々ーー簡単にその人々を左翼的な人々としておこうーー左翼的な人々の欠点、弱点は、社会主義的なものに弱いということだ。その国や体制に｢社会主義｣とか｢人民｣とかの名称が付いていると、なんとなく遠慮がちになってしまう。名前など内容が伴わねば意味はないはずたまが、そしてそういう理屈は承知しているはずなのに、いざとなると、足踏みをしてしまう。非論理的で不合理と分かっているはずなのに、そういう部分があるということだ。バカバカしいと思いながら、である。
もう１つ左翼や左翼のシンパの弱いところは｢反米｣だ。なんでだろうねぇ…文化的なものや個人的な人間関係などはともかく、政治的、経済的、社会的、もちろん軍事的な問題などになると、まるで条件反射のようにアメリカ=アメリカ帝国主義、｢米帝国主義｣、というようにステレオタイプ的に感じてしまう。記号化してしまっている。ーーそれではいけないと思う。
旧ソ連の頃から、ソ連や東欧、中国などは、社会主義を名乗っているだけで、実態は抑圧的な強権国家だと分かっていたはずだ。にもかかわらず、なんだかんだと言い訳をしながら、要するにソ連や中国をかばっていたのだ。それは絶対、否定できなかった。
もっと割り切らなくてはいけなかったのだと思う。