マルクス主義は反米をやめよ

米国の基本理念が自由・人権・民主主義・法の支配であるとすれば、それはマルクス主義と合致する。それなのになぜマルクス主義者やマルクス主義に好意的な人々は反米に傾くのか?
たしかにアメリカは資本主義を経済の基盤にしている。またアメリカが軍事大国であることも事実だ。しかし資本主義は民間や個人の経済活動であって、それでアメリカという国家や社会の全体を批判することはないであろう。また大国はアメリカだけではないし、大国だからといって、とくにアメリカを批判するというのもおかしい。マルクス主義アメリカを含めた西欧的価値観と矛盾しない。基本的にマルクス主義が批判するのは、資本主義の問題に限定してよいはずである。