家族・親族・血族・氏族・部族・種族・宗族・民族ーー外国語で何と言うかは知らないが、そしてこうして日本語で書き連ねても、その正しい意味や説明などはできない。せいぜい、なんとなく解るような感じがする程度だ。
だからよくは解らないが、これらの「…族」といった族の文字がつくものは、ようするに、「身近な親しみのある関係」であり、血縁なり性関係なり、共同の生活なり仕事なり、信仰や習慣・慣習なり、ーー強固な絆で結ばれた集団…といったことができるだろう。自分・自己・自我といった個人をべつにして、あるいは場合によっては、個人をも超えるかもしれない存在が「族」である。
族は集団の基礎である。
集団は社会の基盤である。