サブカルチャー

サブカルチャーとかポップカルチャーとか、僕は詳しく知らない。「傍流」「亜流」とか、大衆的とか、いや大衆的になれば「一般的」になるから、すでにそれは違うかとかーーまあ、よくは知らないが、ようするに、「いっぱん的ではない」ものとか、マニア的だとか「知る人は知っているが」とか、あるいは「付録」的で本体ではない、つまり「附属的」なものとか。そういうことなんだろう。
雑誌の付録、お菓子のオマケ、景品…CMコマーシャル要は広告、ショーやイベントなどでの前座的な出し物…要はそれらは、本来は何かほかに中心になる「本体」があって成立するものだ。あるいはコレクターなどで、たとえば包装紙などは、それが包まれている何かの商品があって成り立つものだ。切手だって手紙など郵便物あってのものだろう。
そう考えると、食器や焼き物などの工芸品とよばれるもの、衣装などファッションも、本来的には、食べ物を盛るものであり、身体を包むものではないか。
転じて、たとえば深夜ラジオ、漫画、アニメ、特撮、ゲームなどの場合は、もとは子供が楽しむものであったり、一部の人の趣味だったり、あるいは若者とか一定の職業の人に人気があったものとかーーそれが、いっぱん的な広い層にまで浸透したというたぐいのものだろう。それはスポーツや音楽などでも、少数の人や限られた国や地域のものが世界的に広まったり、そのジャンルがメジャーになったりということも基本的には同じなのだと思う。
メジャーかマイナーかの違いはたしかに大きい。しかし、文化とか芸術とかよばれるものは、そのかなり大半が、もとはマイナーなものが多かったのではないだろうか。