ノンポリも文化

ノンポリを正確に言うのではなく、ここでは単純に政治的無関心のこととする。そのほうが話が早い。
ノンポリが多いのは平和な証拠だ。最近それを誰か政治家が言ったとかなんとかは関係ない。じっさい僕はそう思う。なぜノンポリがいけないように思われる風潮が生まれたのだろう?
おそらくメディアが作った「神話」だろう。そして少数の「政治好き」な連中が、それに便乗したのだろう。「政治好き」というのは、やたら政治的なことを話題にしたがる素人のことだ。自分がなにか「いっぱし」のようになった気でいたいだけのことだ。そしてそれは男に多い。女にもいるが、やはり男が圧倒的に多いと思う。天下国家のことを論じて、自分が天下取ったような気になりたいだけだ。要は、世俗的で、権力や名声がほしいくせに、現実に「うだつ」が上がらない、とくに「男」の欲求不満のはけ口の手段のひとつにしか過ぎない。実力がないくせにプライドと承認欲求の強い人間、とくに男の典型的な、醜い「こっけい」な姿だ。だからーー政治的無関心ノンポリ…それは健全なことだと思う。
そして健全な人々が多数を占める日本は平和で政治的なことを話題にしたり特別に関心をもたなくてすむ、恵まれた社会だと思う。それじたいが、ひとつの「文化」だと思う。