自民党は世界一優秀な政党

日本の自由民主党、つまり自民党は、世界で最も優れた政党だと思う。
まず世界で稀な長期政権を維持している。独裁国家全体主義の抑圧的な社会、名ばかりの民主政治ーーそういう国であればともかく、あれこれ言われながも、いちおうは自由と民主政が機能していて、それなりに人権が保障され、おまけにタテマエは戦争放棄憲法を維持している平和国家ーーそんな国で、途中の例外的な中断はあったとしても、60年間以上もの長期に渡る、一党政権を続けられるというのは、それだけで凄いことだ。協力政党があるとしても、実質的には単独政権だといっていい。
自民党が長期政権を維持できる最大の理由は、自民党に対する批判が多いからだ。その批判は、ひとつは「オトナたちの愚痴と不満のはけ口」、もうひとつは「若者の理想主義」だ。この二つの批判によって、自民党は支えられている。どちらの批判も建設的なものではない。だからいずれも、一過性のものとして通過していく。だから、ある程度のガス抜きがおこなわれて、不満もある程度はウヤムヤになり、結果的には、自民党が継続して政権を担うということになる。「まあ、自民党でもいいか」というわけだ。
だから、選挙はやればいい。選挙は、やればいいが、批判勢力の政治的集合体としての野党と競争して、けっきょく自民党が勝つ。この構造パターンが日本政治の典型であり、象徴なのだ。