既成事実も文化だ

自衛隊は既成事実の積み重ねの上に成り立っている。既成事実は文化の結晶だ。合違憲を問う前に作り、作ってから合違憲の論争になる。違憲の疑いが強いが、しかし実際にそれが組織され制度化し、しかも一定の必要な活動をして、その後も廃止される気配がないとなれば、これはもう事実上は認められたことになる。
批判や反対がつねに言われながら、けっきょくは認知され、そしてその後は支持をされる。自衛隊は、現実が先に進み、そのあとからいろいろ論議されるというのが慣習化している。国民に求められ、必要とされているからだと思う。国民の生活と社会に必要とされた文化なのだと思う。