自民党の意味

自民党は日本政治そのものだ。ただし自民党だけでは政治はやれない。それで野党がある。野党のなかでも、いわゆる革新政党、革新勢力の全般を含めて、政治そして経済も文化も生活も含めて、社会全体をつくっている。
日本国民は自民党を支持する傾向にある。日本国民のかなり多くが恒常的に自民党支持者である。
日本国民の多数派が自民党支持者であることは、日本政治の最大の特徴であり、それは好き嫌いや賛否や価値観ではなくて、実際の現象なのだと思う。だから政権は自民党のリーダーシップであって、それでいいと思う。それでいいので、同時に、革新勢力・非自民党の人々、等々がいるから自民党政権も有りうるのだということだ。
たしかに自民党は基本的には保守だ。それでいい。しかしそれだけでは為せないもの、行き詰まりと障壁、矛盾、対立、さまざまなトラブルや問題。自民党では解決できないことが多くあり、それがさまざまな社会問題となる。ひとつの政治集団が、それが多数派の国民支持を受けたものであっても、必ず、ひとつだけでは腐敗し、硬直し、故障する。必ず人々が苦しむ。批判勢力があって初めてそれは変化を伴うことができる。そこに野党勢力の必要性と意味があるのだ。