自民党は国民を写す鏡

自民党は日本国民を写す鏡だ。
日本国民の意識のその多数派は、自民党という政党に反映をされている。
ただし、自民党政権は、自民党そのものではない。そこに国会内の野党勢力や世論、メディアなどの影響、そして個々の人々の意識や活動や生き方などが、さまざまに反映をされる。
自民党の、とくにそのなかの主流派や有力な考えが、ふつうは内閣によって実現化、実行化をされる、あるいは、されようとする。それに反対を示す革新勢力など、具体的に直接の政治的な論争の場としては、国会内で争われ論議される。
基本的には、野党勢力は、反自民党的であることが望ましい。自民党的は、よほどのことがない限り、安定した政権政党だからだ。たから、野党でありながら自民党に批判的でない政党は、野党の役割をなしていない。強い自民党=政権政党、それが前提なのだ。
野党の最大の役割は、的確な自民党批判・政府批判、自民党政権批判である。「的確な」批判であることが重要である。不的確な、的外れのような批判ではだめだ。それでは自民党や政府を利するだけだ。
政権は自民党にあり、それは国民の多数派の支持を得ている。これは事実上は不動の地位だといっていい。だから野党という存在は、自民党政権を的確に批判することに意義がある。
野党の役割は、自民党政権の横暴や暴走を食い止めることのみならず、自民党政権の政策を少しでも進歩的な革新的なものに寄らせることにある。保守的な自民党政権を通して、結果的には革新勢力の意志を反映させること、それが野党の役割である。