自民党が権威主義的は当然

自民党権威主義的な政党であることは、ある意味で当然といえる。自民党員がすべて権威主義的な人だといっているのではない。しかし自民党の思想には、大なり小なり、基本的に上昇志向的な傾向のあることは否定できないと思う。
社会的な地位や名誉などに大きな価値をもつ傾向の人々が比較的に多いということはいえると思う。
日本国民の全体が、果たして権威主義的か、上昇志向的な傾向の強い承認欲求が強いといっていいのかまでは分からない。だがいずれにしても、自民党は国民の多数から支持をされている。それは競争意識、優勝劣敗的な価値観と権威主義的な傾向をもつであろうということを否定することは難しいであろう。
だから野党とくにそのなかでも革新勢力がするべきことは、結果的に権威主義的な思想や意識、価値観などに対しての抵抗ということが大きな意味をもっていくことになると思う。
それが仮にどうであろうとも、自民党は国民多数から支持される政党である。代表的国民政党であるといえる。自民党は国家のなかの国家ともいえるいわば国家内国家的な存在になっているという言い方もできるかもしれない。その自民党権威主義的な方策をもっているのであれば、それに抵抗できるのは、すくなくとも国会内においては野党である。そのなかでも革新勢力は中心的な役割である。
自民党と野党の確執によって、権威主義は、相対的に低まり、また中和されていく。それが日本政治の軸である。