英語以外のヨーロッパ語を学ぶと英文法を学ぶ意欲が生まれる

外国語は当然ながら難しい。もちろん英語も難しい。しかし少なくとも英文法について言えば、英語以外のヨーロッパの言語の文法に比べると、英文法を学ぶことは、まだしも楽なのではないだろうか。英文法で苦労する人は多いと思う。たとえば大学に行って英語以外のヨーロッパ語を学ぶことがあると、難しいと思ってはいた英文法が、他のヨーロッパ語に比べると、かなり単純なものだということを感じる人は少なからずいるのではないだろうか。しかし半数近くの人々は、高校までで学業を終えるとすれば、高卒以下の人々はそのことを感じないで終わってしまう。もちろん学校や公教育以外でも、学ぶ企画はたくさんある。とはいえそれは、自分であえてしようとしなければならない。それで例えば、仮に中学2年ぐらいの学習を終えたら、あるいは高校に入学をしたら、1年間なら1年間を英語以外のヨーロッパ語を教えてみたらどうだろうか。その言語によっても違うが、まず名詞や形容詞に文法上の性があることに驚き戸惑うと思う。それがさらに性・数・格の一致などを学ぶと、頭の中が混乱するかと思う。「なぜこんな面倒みることを覚えなければならないのか?」「なんのためにこんな規則があるのか?」そしてはまるで「文法のための文法」と思いたくなる。さらに人称によっての動詞の活用がある。英語の動詞は、三人称単数のときに語尾にsかesが付く以外は殆ど動詞の変化はない。過去や過去分詞のことはあるが、英語以外のヨーロッパ語では、現在形でも主語の人称で動詞が変化することが多い。
そういったヨーロッパ語の複雑さを知ると、難しいと思っていた英文法ーそれは確かに難しいのだがーまだしも、単純なほうであったということが判ると思う。そうすると、「ほかのヨーロッパ語の文法を学ぶよりは、ずっとやさしいことだったのだ」という感覚を持つことができると思う。そういうこともかんかみる値打ちはあると思う。