戦争当時の日本人

戦争や平和を考える場合、とくに日本人としては、日本の近代史のなかで「その当時の日本人のこと」を考えていくことは重要なことだ。

とくに一般の人々が当時をどう過ごし、戦時中や昭和初期の時代を、どのような感覚で生きてきたのかは、案外に知られていない。

戦後生まれ戦後世代の人間は、当時の大半の日本人のことを、解っているようで全く解っていない、というような感覚だと思う。

どうしても戦争体験がない多くの日本人は、戦前・戦中の日本人の殆どがとった行動・生活・意識や感情などにたいして理解できないことも多いだろう。つい、現代の感覚で考えてしまう。そのあたりのことを知る努力が、いま一番求められているのだと思う。