明治維新の間違い

明治維新は必要だったのか?

たしかに徳川の封建社会のまま、当時の西洋の圧力を受け容れることは難しかったとは思う。いわゆる近代化を急いだ事情もわかる。

しかし明治政府、維新政権が、軍事力に過大な期待をしてそれに頼っていったのはどうだろうか?

西洋と同じように帝国主義の方向を歩もうとしていたのは、維新の頃から決まっていたのではないだろうか?結果的に帝国主義になったのではなくて、最初から帝国主義的な性質を持ち、その方向性に進んでいったのだと思う。

のちに軍は独走・暴走していくが、それは明治維新の頃から、その要因を持っていたのだと思う。

日本は軍によって滅亡への道を進み、そしてじっさい軍によって滅亡させられた。それは明治維新のときにすでに定められていたと思う。

維新政府は愚かだった。軍というものを甘くみていた。そして軍をそのように膨張させたのは、日本人の優越意識、アジア蔑視の感覚であったと思う。

日本人の持つ西洋への劣等感、逆にアジアの指導者に成ろうとした傲慢さと、自分もアジアの国でありながらアジアを下に見るという蔑視感。

日本人の傲慢さが軍を暴走させ、そして日本を自滅に追い込んだのだと思う。

明治政府は、軍など持たなければよかったのだと思う。みずから武装解除して、軍のない政権を作るべきであったと思う。