政治的無関心

政治的無関心と聞いたとき、どのようなイメージを描くだろうか?

かなり時代や国、そしてもちろん個人で大きく違うだろう。だからひと言でそれに対して、あれこれと言い切れない。

一般的には、政治のことを考えなくてもいい状態のほうが、比較的に幸福な時代や社会だと言える。だから政治的な無関心というのは、普通に思われているように必ずしも悪いことでなく、むしろ状態としては良いということだ。政治のことに大きな問題や関心がなくても済んでいるのだから。

いま(西暦2023年現在)の日本でいえば、たぶん政治的無関心でいられる状態だと思う。それは決して悪いことでない。

では欲を言えば、そういう余裕があるのであればーーこの場合の余裕とは、政治的無関心でいられるというのを「余裕」と考えればという意味でだーーせっかくなら、そういうときこそ、余裕、ゆとりを持って、いい意味で「気楽」に政治を考えるチャンスかもしれない。内容は真剣であっても、気持ちは気楽でやれる。そういう状況でないと、政治のことなど考えられないものなのだ。