少数意見の難しさ

よく民主主義の原則の1つとして「少数意見の尊重」ということが言われる。

だがそれは実際には、具体的にはどのように「尊重」されるのだろうか?僕には解らない。

だがそれが大切なことであろうということは、なんとなくは判る。

なぜ少数意見は尊重されるべきなのだろうか?…いろいろな理由がありそうだが、1つ思うのは、「少数意見が正しいかもしれない」という可能性を考えてのことがあると思う。

多数決という方法が最善なのかは判らない。しかし「より多くの人がそう思うのだから」ということで、なんとなく、多数派を優先するということだろう。

多数派が正しいかは判らない。だから多数決原理というのは、べつにそれが「客観的に正しい」からではなくて、「多数派というものを正しいということにする」という、判断の方法のことなのだ。

でもやはり多数決は無難な方法で、多数決が「とりあえず良いこと」ということだと思う。明確な理由などない。しかしまあ、なんとなく、たぶんそういう感じがする。

しかしまた少数意見や少数派は、尊重されるべきだ。どのようにかは解らないが。しかしまずは、少数派を尊重するという、そのことを忘れないことが大切なのだと思う。