売り手

承認欲求の基本は、自分自身が売り手になりたい、ということだ。それがベースだ。買い手、つまり「客」ではダメなのだ。それが何であろうが「売り手」側、「供給者」側でありたいということだ。それによって自身が人々に、世間から、「認められている」という実感をもつことができる。それが「お金を払っても、それを欲しい」という必要性が明確になれば、それは「自分が求められている」「自分が必要とされている」という実感になる。それは職業でなくてもいいが、職業だと「より分かりやすい」ということだ。とくに芸能や芸術およびメディアの世界では、なおさらそれが顕著だ。
要するに人間は、自分の魅力を認められたいということだ。