実力と面白さ

小説や漫画、映画やアニメなど、物語というか娯楽というかエンタテインメントというか、それは人気に尽きる。芸術性がどうのこうのは関係ない。第一に芸術性など誰も決められない。売れる、人気がある、評判がいい、それらがいちばん客観的な価値だ。
作者と作品の良し悪しは関係ない。作品の背景も作者の経歴も、無意味だ。そこに娯楽作品の価値がある。それが公正というものだ。どんなに巧みに宣伝しようと、どんな大きな権力を使っても、つまらないものは売れないし人気も出ない。たとえ一時的に評判になろうとも、必ずボロが出て衰退する。中味は問わない。内容の前に人気だ。人気はあるが内容がない、などというのはヒガミだ。人気、評判、売り上げは、あきらかに実力そのものだ。人々が求めるものーーそれが価値だ。