自分のためが納得する

「自分のため」は本当に納得できる。
無理にしなければならない、あるいはしたいことを我慢しなければならない、そういうときは、なかなか納得がいかない。そういうときは、なぜその場合に、我慢せねばならないかを考える。それは、そうすることで、なんらかの意味で、それが自分にとって得になるからだ。積極的な意味で得はしないとしても、そのことによって、それ以上の損をしないとか、マイナス的なこと、「負」の部分であっても、けっきょくはそれが自分にとってよいことだからだ。それが積極的な意味で文字通りに得になること、嬉しいこと、望んでいることである場合はもちろん、それがそのことじたいはイヤなことであっても、そのことで損をすることを少なくすることができる。だからそういうときに、「他者のため」とか「誰かのため」あるいは社会のためというようなことは考えないほうがいい。そう考えるのは自由だが、ただ、ものごとがうまくいかなかったとき「…のためにしたのに…」という、何かのせいにしやすくなる。それだと余計に悔しさやつらさなどが、ひどくなるーーけっきょくは「自分のため」と思うほうが得なのだと思う。