戦争は災害だ

戦争犯罪など存在しない。それを言うなら、戦争そのものが犯罪だろう。だが戦争そのものは、犯罪ではないという。根本的に間違っている。戦争犯罪と言われるものは、戦争があるから起きるものだ。それを戦争「犯罪」だけを取り上げて戦争そのものを放置しているから、戦争犯罪ということも起きるのだ。戦争そのものを犯罪だと言えばいいではないか。戦争それじたいは、犯罪ではないという。ー、いい大人が、政治家が、法律家が、学者たちが…何をワケの解らないことを言っているのだ?
戦争は犯罪ではない。それなら何か?言えることは、事故や災害だろう。それは自然災害というのは無理があるから、事故になるのだろう。ただ感情や感覚から、これをふつうに事故といって抵抗はないか。当然あるだろう。じゃあどうすればいいといって、でも犯罪ではないというではないか?!
そんな堂々巡りの矛盾だらけ、無理に無理を重ねた理屈を探すなら、やはり戦争は災害だ、ということがいちばんスッキリする。
天災でも事故でも、災害は悪いことだ。誰のせいだとか、責任の所在とか、それよりまず「悪いこと」だ。すくなくとも、それは「ないほうがいい」ということだけは、はっきりしているではないか。
だから戦争をしないことだ。とにかく戦争をしなければいいのだ。戦争は余計なものだ。必要性のないものだ。悪いものだ。有害なものだ。だから、しない。それが答だ。
いっさいの理屈はいらない。戦争は、しない。それがすべてだ。