ウクライナ戦争で必要なことの優先順位

戦争は政治の手段だとしても、必要なことは政治的であってはならない。先のことも大事だが、まずは戦争をやめることだ。戦争やめることによって、政治的・経済的そのほかのどんな問題が派生する恐れがあっても、戦争をやめることが最優先されるべきだ。なぜなら、いま目の前で行われている殺傷し合い破壊し合っているということ、現に人々が死に、傷つき、苦しんでいること、ーそれ以上の「悪」はないからだ。悪者探しや裁きや責任を問うことは、それじたいが「罪」である。なぜなら、それは人々が被害を受け続けることを停止させることに、なんの効果もないからだ。こんなことは、もっともらしい理屈を振り撒きたいだけの権威主義にしかすぎず、いたずらに更に人々を苦しめるだけだ。
戦争を少しでも早くやめるためには、当然ながら、一刻も早く停戦をすること。ゆえに国際社会は、全力をあげて、すみやかにロシアとウクライナの両当事国が停戦を合意するように努力すべきだ。そして停戦が成立したら、すみやかに国連または相応しい国際監視のための処置をとるべきだ。
停戦は早く成立することが大切だが、残念ながら現にまだ交戦は続いている。交戦状態をなくし停戦にもちこむためには、国際社会は、武力による行為やそれを助長する政策はいっさいせずに、すべて人道支援のみにて、この戦闘によって苦しむ人々を救済することによって、戦いそのものを阻止もしくは減少させていく方向で努める。
国際的な基金と人員による人道支援組織を結成して、医療や食糧をはじめとした平和的・人道的な行動のみをおこなう。武力は、いっさい用いない。参加人員は、軍人や警察官、消防やレスキュー員・医療従事者その他の技能者などを各国から出し、それに任意の民間や個人の人々を含めて構成する。ただし、派遣される警察官も武器は持たず丸腰で行く。
国際社会は、武力を使わず、紛争の武力行使ができなくなる方法を考えるべきだと思う。