やっぱり「白鳥の騎士」は、かっこいい!

ドラマ「白鳥の騎士」をテレビで観ていたのは7歳ぐらいだったと思う。じつは物語の内容の記憶は殆どない。ストーリーも時代背景とかも覚えていないし、また理解もできなかったのだと思う。それでいて「白鳥の騎士」というのは、いい物語だったと、なぜかずっとそう思っていた。なぜ、どうして、そう思ったかは判らないが、白鳥の騎士は「苦しめられている弱い者を助けてくれる」、そんな感じをずっと持っていた。
そして、そのコスチュームが「かっこいい」と思った。立ち居振る舞いとかのイメージもかっこいいと思った。その頃は判らなかったが、たぶん白鳥の騎士には、大げさな表現や台詞や、いわゆる「かっこつけ」がなかったんじゃないかとー勝手な思い込みかもしれないがー子供ながらにそれを感じたのかもしれない。つまり白鳥の騎士は「かっこつけなかった」から「かっこいい」と思ったのだ!ーそう思えてならない。
最近、「白鳥の騎士」のオープニングの映像が観れるというので「東映TV特撮主題歌大全集」というDVDの第1巻を購入した。白鳥の騎士のオープニングを観たいというためだけにそのDVDを買った。白鳥の騎士はソフト化されていないし、そもそも本編のフィルムなどが残っているのかどうかも判らないらしい。もちろんそのことはとても残念だ。でもそれは仕方ない。たとえオープニングだけでも観たいと思った。そして観て、やっぱり「かっこいい」と思った。あの頃に思っていたのと同じように、いや、それ以上に「かっこいい」という気持ちは強くなった。そのかっこよさに、息が苦しくなり、頭がぼおっとなった。なにか癒やされるような感じになった。気持ちが高鳴った。「かっこいい」ということに、こんなに感動したのは生まれて初めてだった。気持ちが清められる気がした。