エゴの承認

エゴイズム、利己主義、と言われてきたものが承認されてきていると思う。

もともと人間が利己的な生き物であるということは、昔から判っていたと思う。

利己的なこと、利己主義などが嫌われてきた理由は、それが権力や権威主義的な傾向や、あるいは集団主義などによるものだ。集団主義には、いわゆるナショナリズム帝国主義的なもの、全体主義的なものを含めてもいいと思う。

要するに、個人や個性を抑圧しようとする意思や傾向や体制などが、「自分だけのことを考える」ことを罪悪視した結果だと思う。

しかし多様性が求められる世の中が広く認知され、それが積極的に肯定をされるようになってくると、「自分のことが第一」「自分がいちばん大切」ということは前提として認められてくる。みな「自分を最優先」だからこそ、すべての人々の個性が尊重される。そのためには、不利になりやすい少数派や弱者、少数派にして弱者の少数弱者…等こそは、最優先的にその存在と個性を尊重される。

エゴイズムの新しい時代が来たのである。