経済学の本性

経済学は「経済をどう視るか?」「経済をどう考えるか?」ということ、あるいはそういったこと自体を分析したり説明をしたりする、という学問だ。ーー決して経済そのものの学問ではない。

もし資料や統計またその分析のことを言うのであれば、それは統計学に含まれることであろう。経済に関係する統計資料の分野と言うべきだろう。

経済は、一種の生き物のようなものであって、それを人間が正確に認識したり分析をしたりは出来ない。

経済は、それ自体が意思を持っている。人間はそれを予測や分析などは出来ない。

ただ人間が経済に出来ることは、経済という物体を、それもその或る部分に対して、意思や欲求などの力を加えること、あるいは加えようとすることーーそれくらいである。