内容の時代

内容重視の時代が来た。形式の時代は終わった。

仕事も、趣味も、恋愛も、結婚や家族のかたちも、ーー何が一番優れているとか、必ず「こうせねばならない」「こうしてはいけない」は、基本的に、なくなった。

職種・職業の種類や内容も、働き方の仕方も、形式やこれまでの常識では計りきれなくなった。

恋愛や結婚や、ジェンダー的なことも含めて、あるいは古くから言われ続けてきた例えば「恋と友情はどちらが優先されるべきか」とか「男女間に真の友人関係は成り立つか」などといったことは、事実上、殆ど意味がなくなる。ーーただ「それが良い」と思ったことが良いという、あたりまえのことが通るようになる。

承認欲求と言われる感情も変わる。決めつけられた価値観や形式的な優劣の意識や感情は、実質的には意味を持たなくなっていく。

形式の時代は終わった。

人が、自分が素直に欲する生き方をすることが、いちばん幸せなことだと判る、人生の内容重視が可能な時代が来たのである。