脳ミソの終焉

人類は脳ミソを必要としなくなる。人類にとって幸いなことだ。

脳ミソとは、人間が傲慢になるために必要な機能だった。それが文明をつくった。だがその役割を終えようとしている。これからは文明がコントロールしてくれる。

脳ミソはヒトを支配していた。支配が必要だったからだ。人間という世界をすっぽり包んでいた脳ミソは、役割を終えた今は、そこから離れ、何処へと動いていく。

人間から遊離した脳ミソは、宇宙をさまよい、また脳ミソを欲する愚かな者たちの頭上に宿るのだろう。

脳ミソのなくなった人類は、やっと幸せになるだろう。